相続人に所有権が移転する場合は、移転登録申請書を局内の売店で購入し、記載して提出します。書き方がわからない場合運輸支局の受付などに尋ねてみると良いでしょう。登録の原因を相続とすること、旧所有者欄に実印を押す必要がないことが、通常の名義変更と異なるところです。なお変更後の使用の本拠の位置が被相続人と同じ運輸支局内にあるときは書類上の手続きですみます。しかし管轄が変わる場合はナンバーの変更が出てくるため車を持ち込む必要があります。

自動車税や自動車取得税の申告はこれらの手続きと同時に運輸支局内にある納税コーナーで納税することができます。自動車取得税は相続の場合非課税で免除となりますが、遺贈の場合は課税対象となるので注意が必要です。

移転登録申請は死亡後15日以内となっております。他の手続きと比べて非常に短いのが特徴です。無論実務上は難しい場合もありますので、遅れたとしても罰則規定はありません。しかし万が一事故があったときは相続人全員が責任を問われることや売却により移転登録をしたり廃車することにより抹消手続きをするにしても必ず所有者の印鑑証明書が必要となるため、移転はしなければなりません。

したがって早めの手続きをするに越したことはありません。自動車の名義変更は行政書士の管轄となりますが、葛飾相続センターでは相続に特化した行政書士も所属しておりますので、何かある場合は専用のフリーコールよりご相談ください。